ユメ十夜
夏目漱石の同名小説を題材に、実相寺昭雄、市川崑、清水崇、清水厚、豊島圭助、松尾スズキ、天野喜孝、河原真明、山下敦弘、西川美和、山口雄大ら十人の監督達がそれぞれにユメを描いたもので、形式的にはjamfilmsのようなオムニバス映画。
第一夜【監督:実相寺昭雄】
これが実相寺監督の遺作だそうで。あまり作品は知らないんだけど、小泉今日子が艶っぽいんだけどどこか恐ろしいという日本の古い時代の純愛のおどろおどろしいかんじがすごく感じた。あと松尾スズキはやけに夏目漱石に似ていた。
第二夜【監督:市川鼠】
睡眠不足でサイレント映画は眠くなってしまった。全体に言えることだけどテーマがとても難解で、キャッチするのに精一杯だったりする。
第三夜【監督:清水崇】
眠気も一気に飛んだ。やっぱり怖かったよ。この監督は。不確かな恐怖に狙われるドキドキ感がちょうど良くて、話も簡潔でわかりやすかった。そして堀部圭亮をものすごい久しぶりに見た。とんねるずの名生ダラ以来のような気がするのは気のせいか。
第四夜【監督:清水厚】
一番ストーリ性があったけれど夏目漱石を山本耕治がやるのはかっこよすぎるんじゃないかという気もした。なんだか世にも奇妙な物語っぽかった。
第五夜【監督:豊島圭介】
第二夜とは違った恐怖。市川実日子ってかわいいけどこうゆう役やるとものすごい怖い。無限ループしたり、奇抜な生き物が出てきたりして一番リアルに夢に見そうだと思った。
関係ないけど大倉孝二のスーツって何であんなに萌えるんだろう。
第六夜【監督:松尾スズキ】
これだけの巨匠そろいでも松尾スズキの頭の中(って番組むかしあったけど)ってやっぱり強烈なんだな。という浮き具合。個人的にTOZAWAさんありきすぎてそこまで面白いと思わなかったんだけどオチとかはけっこうすきです。
第七夜【天野喜孝、河原真明】
え、FF!!すごいな。ある意味一番豪華。ストーリーも結構良かったし、色彩から世界観見せつけられた。ただなんで英語なのかなぁとちょっと思った。ただのアニメではなくより映画と捉えさせたかったのかなとかいろいろ考えたけど、英語だといかんせんスタイリッシュ過ぎたような気もする。なんて思ったり。
第八夜【監督:山下敦弘】
今気になる監督のひとりでとてもわくわくして観たんだけど・・。It’sシュール。一番訳がわかんなかった。「ちくわすげー」はわらったけれど。
第九夜【監督:西川美和】
ゆれるも蛇イチゴも観たことなくて、この人の映画は初めてだったわけだけどとても繊細な印象を受けた。緒川たまき綺麗だし。
第十夜【監督:山口雄大】
テンポのよさと奇抜さがなんとなく中島哲也氏を連想させたものの一番素直に受け入れれてわかりやすくて面白かった。松山ケンイチの着くずしと涼しげな目による日本男児の色気にやられたのも大きい。
あと漫☆画太郎の水分の多い演出のせいでしばらく豚丼食べたくないです。
さっと感想書いてみたけどさっと過ぎた。まぁいいや。たしかに煽りどうり豪華絢爛エンタティメントムービーだったな。
ちなみに原作は夏目漱石が苦手なので未読。というか純分学がなぁ・・。
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